環境保全米を使用したお酒づくり

協働主体

NPO法人 環境保全米ネットワーク株式会社一ノ蔵

協働活動概要
  • 環境保全米ネットワークが認定する環境保全米を使用したお酒づくりを行っている。環境保全米ネットワークは、農家と一ノ蔵とのつなぎ役。
  • 地域に休耕田が増加している現状から、一ノ蔵では農業部門「一ノ蔵農社」をつくり、自ら酒米を栽培。その中で、酒米「蔵の華」の有機栽培における除草、抑草の研究を環境保全米ネットワークと一ノ蔵の協働で行っている。これは、宮城県の農業試験場もやっていない取り組みであり、地域も巻き込み、地域活性化も図るねらいもある。
経緯

㈱一ノ蔵が平成5年の冷害時、お米の入手が困難になり、米作りの大切さを知り、有機栽培に注目した。一ノ蔵の役員(環境保全米ネットワークの会員)の方が「地域環境に負担をかけない農法でのお米でお酒をつくりたい」との相談を環境保全米ネットワークにもちかけた。

キーパーソンとその役割
  • 一ノ蔵歴代の社長さん
  • 協働事業に関わっていただいた一ノ蔵の元役員さん
  • 環境保全米ネットワーク理事長
  • 20年ほど前から有機米をつくっている登米の農家さん
環境保全米ネットワークからのコメント
得られたメリット、効果
  • 行政の協力も得られるようになった
地域からの反応
  • 松山地区での酒米「蔵の華」生産者の増加
工夫した点
  • 関わる人同士のコミュニケーションを大切にした
  • 環境保全米ネットワーク内でも、常に情報の共有化を図った
  • 協働相手がやって良かったと感じられるようにする
苦労した点
  • 企業の決断が早い一方、NPOでは理事会の決定を待つこともあり、時間が掛かかる
資金確保策
  • 自己資金
  • 助成金
今後の課題と展望
  • 人と資金が不足している
  • 行政機関に望むこと
  • 行政の研究機関からの協力・支援がほしい
  • 株式会社一ノ蔵からのコメント
    協働への期待
  • 品質の良いものを求めた
  • 得られたメリット、効果
    • 商品のバリエーションが増えた
    • 環境問題へ取り組むことで企業イメージがアップした
    地域からの反応
    • 環境保全米への認識はまだまだ低い
    工夫した点
    • 原料を確保するために契約栽培をしている(50軒の農家と契約)
    苦労した点
    • 原料の価格が高いので、お酒の価格も上がり、商品の販売に苦労した。家庭用としては、あまり買ってもらえない。贈答用として買う方が多い。
    資金確保策
    • 自己資金
    今後の課題と展望
  • 農業に従事する人が減少傾向にある中で、いつまで契約栽培ができるかが分からない。そこで、自社で一ノ蔵農社を立ち上げ、原料の確保に努めようとしている。
  • もっと認知度を上げていきたい
  • 行政機関に望むこと
  • 規制緩和。農地を借りる場合も非常に大変であった。
  • 有機米を使ったお酒
    一ノ蔵 一ノ蔵

    <有機米仕込特別純米酒 一ノ蔵> JAS認定有機米100%使用


    取り組みの様子
    保全米

    初夏 一ノ蔵さんの実験田にて、除草用機械のデモンストレーション中


    保全米

    実りの秋 実験田にて。一ノ蔵さんと環境保全米ネットワークの会員、 市民を含めての稲刈り


    出典: 「NPO 等と連携した企業の取り組み」EPO東北 2007年度