秋田杉の木製ダムでCO2ダイエット

木質土木構造物研究会

木質土木構造物研究会は、秋田県能代市を中心とした米代川流域エリアで進めている文部科学省・都市エリア産学宮連携促進事業において、企業や大学、行政のメンバーで組織した団体であり、秋田県の豊富な森林資源である秋田スギを利用して、景観や環境面で優れた地球と人にやさしい木製の橋や治山ダムなどの土木構造物の開発を産学官の協働で行い、これらの実用化の提案を行っています。

mokusitu工事の様子

森林は太陽の光を浴び、空気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して生長します。したがって、森林から生み出される木材は、鉄やセメントのように材料を製造する際のエネルギーを必要とせず、温暖化ガスも排出しません。また、木材を構造物として使うことで、吸収したC02を炭素(C)として長年固定することができます。さらに、木は伐って利用しても、新たに植えることでC02の削減に貢献すると同時に、木材を再生産することができます。

橋やダムなどの土木構造物にはコンクリートや鉄が使われることが多いですが、木質土木構造物研究会では森林が吸収した温暖化ガスを「炭素の缶詰」として長年蓄えておくことができる木製の橋や治山ダムの開発と普及に取り組んでいます。近年、秋田県のスギ林は、間伐による手入れが必要な時期になっていますが、間伐された木材の使い道を考えることも必要です。C02を吸収する森林を育てるためにも適切な手入れをしながら木材をどんどん使っていく必要があります。

土木分野での木材利用は工事の規模などを考えれば大量の使用量を期待できますが、技術開発や実用化を進めることは簡単ではありません。大学だけでは成し遂げられない大きなテーマですが、企業や行政との連携で組織した研究会のメンバーと協働で研究開発や実用化を進めることにやりがいを感じています。

2009年2月 ストップ温暖化「一村一品」大作戦全国大会2009特別賞 -木づかい土木賞-を受賞

mokusitu完成した秋田杉を使った木製ダム


秋田県立大学 木材高度加工研究所
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出典: 2008年度 EPO東北ESDテキストブック
東北の『食と暮らし』をかんがえる 地域づくりと 学びあい