まほろばの里の森を育む会
~森林再生と環境教育、景観を守る~

活動概要

    高畠駅南西側に広がる旧鉄道林を地域の里山「まほろばの里の森」として再生・整備し、CO2の固定化促進と鉄道車窓からの景観美化、地域のイメージアップに取り組んでいる。

協働主体

株式会社小森マシナリー

高畠町駅前部落・長寿会有限会社

山形銀行高畠支店

置賜総合支庁森林整備課

協働活動概要
  • 高畠駅南西側に広がる旧鉄道林を地域の里山「まほろばの里の森」として再生・整備し、CO2の固定化促進と鉄道車窓からの景観美化、地域のイメージアップに取り組んでいる。
  • 森づくりと並行し、ケナフの圃場を設けての育成管理および炭化利用、環境教育の開催を実施することで、森づくり活動に+αとなるCO2固定化推進および環境活動への意識向上を図っている。
経緯
  • 平成16年、山形県高畠町にて、地域の企業である(株)小森マシナリーが、旧鉄道林を私有地として購入。
  • 地域の里山「まほろばの里の森」として再生すべく、地域住民・企業・公共団体等ステークホルダーと共同し、平成18年に「まほろばの里の森を育む会」を設立した。
  • キーパーソンとその役割

    (株)小森マシナリー常勤監査役(会長)

    (株)小森マシナリー工場長(顧問)

    (株)小森マシナリー管理課長(副会長)

    高畠駅前部落長(幹事役員)

    高畠駅前長寿会長(幹事役員)

    山形銀行高畠支店長(活動支援)

    置賜総合支庁森林整備課長(活動支援)

    やまがた公益の森づくり支援センター森づくりアドバイザー(活動支援)

    置賜の森をみんなの手でネットワーク代表(活動支援)

    協働への期待

      地域住民、他団体との協働・交流によって、企業や組織単体では得ることのできない、森づくりやCO2固定化のステップアップに繋がる有益な情報・知識について得ることができる。

    得られたメリット、効果
    • 森の景観が美化されたことで、以前の鬱蒼とした森に対する地域の不安・不満が解消され、鉄道車窓からの眺め・印象も向上した。
    • 関連企業、住民等会員の間で、環境活動に対する意識が向上した。
    地域からの反応

      緑の中で汗をかく気持ちよさがそのまま地域貢献にも繋がるということで、積極的に参加頂いております。

    工夫した点

      「廃油を利用した石鹸づくり」や「まほろばの里の森にある素材を使ったクリスマスリースづくり」等、体験型で楽しめる環境学習の実施。

    苦労した点

      間伐作業等、専門的な免許・技術・経験の必要な作業の内省化(現在取組み中)

    資金確保策

      会費制の定着および「やまがた緑環境税公募事業」への登録

    今後の課題と展望
    • 専門的な作業を含め、会員の手で森の更新管理を達成し、地域の森としての開放実現を目指す。
    • 地域で開催される報告会等の情報交流、他団体の森づくり活動への参加等を経て、環境活動のネットワークの中で情報の発信・収集を図る。
    行政機関に望むこと

      山形県では行政機関による森づくり支援が大変充実しており、これからも様々な志ある団体が活動を展開できるよう、支援・指導並びに情報の提供をお願いしたいと考えております。

    蔵王山麓水源地サミット


    2008年10月仙台広域圏ESDに七ヶ宿地域が加わり1大学3地域から4地域へ。11月には地域間連携によるESD推進のために七ヶ宿町にて蔵王山麓水源地サミットが開催されました。

    蔵王山麓を背景に抱える川崎町、蔵王町、白石市、七ヶ宿町で活動している様々な団体が集まり、交流する会です。講師に理学博士の大森禎子先生をお招きして、資源循環と炭の効用についてお話していただき、蔵王山麓を背景に活動する団体の取り組みを交換しました。持続可能な社会に向け、どうやって担い手を育成していけばいいのか、これからの自分たちの活動につなげていけるよう学びあいました。

    仙台広域圏ESD・RCEは2005年より、国連大学から認定を受けて県内3地域1大学のESD活動の学びあいを強めていますが、より多くの学校、NPO、市民団体、企業のネットワークを広げようと2007年度に学びあいセミナーを開催しており、それぞれの地域で連携が進んでいます。その中のひとつ「NPO法人水守の郷・七ヶ宿」と「NPO法人川崎町の資源をいかす会」の活動を紹介します。

    水守の郷・七ヶ宿

    七ヶ宿は人口1,833人(2009年1月現在)。七ヶ宿ダムの利水地域住民183万人の人々に対して水源地七ヶ宿の役割と魅力を伝え、地域の自然と人を守り育てる事業を行い、水という関りの中でつながった地域の持続可能な未来づくりを目的に設立されました。持続可能であるための学びの場づくりにと、「サンクチュアリー水守の郷」として体験施設や自然体験の出来る散策路などを整備し、いつでも誰でも自然を感じることが出来る場として活動しています。

    mizumori間伐体験

    mizumori炭蒔き

    〔主な活動内容]水源地のコミゼロエミッション、講演会の開催、水源地をたどるツアーの実施、水源地という付加価値を付けたPR事業、ダム周辺施設の整備ならびに活用、裾野の広い水源地ネットワークの構築。

    mizumoriごみの回収

     
    NPO法人 水守の郷・七ヶ宿 (事務局 石窯ピザ屋 水守の郷内)
    住所 〒989-0532 宮城県刈田郡七ヶ宿町字根添26番地1
    Tel&fax 0224-37-2171
    URL http://www.mizumori7.org/

    川崎町の資源をいかす会

    豊富な資源や恵み、それらを代々活かしてきた人の心と技を使い持続可能な暮らしをすること。そして、共感する仲間を増やして、経済的に自立できる事業の創設・推進や支援活動を行うこと。100年後の未来に、この町の子どもたちが食料とエネルギーを100%自給 自足できるようにと2001年に設立され、2007年にNPO法人に認証されました。

    kawasaki水力で米搗く様子

    [主な活動内容] 川崎町の自然を楽しむ部会・川崎一仙台薪ストーブの会・原木きのこの里づくりクループ・エネルギー部会・ミニ水力研究クループ・コ三も活かすクループ・菜の花プロジェクトグループ・雁戸白炭クループなど。それぞれで四季を食う会・林業体験・炭焼き体験・田んぼで遊ぼう体験・原木きのこつくり体験等を実施。

    kawasaki水源地探訪体験

    kawasaki広葉樹を利用して白炭を作る

     
    NPO法人川崎町の資源をいかす会
    住所 〒989-1501 宮城県柴田郡川崎町大字前川字六方山3-225
    Tel&fax 0224-87-2270
    URL http://kawasaki-shigen.jp/

    出典: 2008年度 EPO東北ESDテキストブック
    東北の『食と暮らし』をかんがえる 地域づくりと 学びあい

    角川里の自然環境学校

    農山漁村から学び育てるESD

     農山漁村(里地里山)とは、自然に対して、人が手を入れ、暮らしと生産を営むことによって、環境が維持され生態系が豊かになるという特徴を持っています。それらを支えているのが森里川海の資源にかかわる知恵や技術なのです。そしてその担い手は農山漁村に住む地域住民です。しかし今、全国の農山漁村は過疎化と少子高齢化にさらされ、それらの知恵や技術が十分に継承されないまま消えようとしています。担い手を失った里地里山では荒れ始めているところが散見されるようになってきました。何よりも地元住民自身が農山漁村の知恵や技術に ついて、あまりに日常的すぎるが故にその価値に十分気がついていないということがあります。

    そこで、山形県の山村部で活動する角川里の自然環境学校(以下「里の学校」)では活動の初動段階から「地元学」を取り入れてきました。地元学とは、地元住民と外部者が一緒に地域を回って地元の調査をし、そこで得られた学びから地域の将来像を模索する市民参加型ワークショップ手法です。里の学校が活動している戸沢村角川地区では継続的にこの地元学活動を進めています。そこでは地元住民にとっては当たり前の地元のことが外部者からすると「これは何ですか?」「これは面白いですね、すごいですね」というものが次々と出てきます。こうした外部者とのコミュニケーションによって地元住民が地域ならではの知恵や技術に改めて気がつき、森里川海に根ざした活動がスタートしていくことになったのです。このワークショップの一番の成果は、地元住民が外部者の目線の違いを活用して、逆に自分たちのことを再発見したというプロセスではないかと考えます。このように地元住民自身が発案し、運営の主体となって、里山の暮らしの知恵や技術に依拠し、自然との共生をテーマに掲げる地域づくり学校である里の学校の活動プログラムが生み出されました。それは里山や農業の四季折々の仕事、年中行事や食文化等、地元では日常的に営まれていたものを基盤としたものであり、地元と外部者の交流と学びの中で新たな展開を見せようとしています。

    tozawa地域ワークショップ

    4年後、山村地域を越え森里川海の広域連携活動へと展開していこうとNPO法人里の自然文化共育研究所が設立されました。農山漁村それぞれの地域から学びつないでいくことで、一つの地域では解決し得ない環境課題に取り組んでいこうとしています。それは必然的に森里川海の暮らしと産業の再生と結びつくものとなっています。一例として里山保全活動で生産される木炭と、その炭を利用して行われる焼き干し等の海産物を通じた森と海の資源交換による交流の試みが挙げられます。この取り組みは新たな地域経済活動や保全活動を展開しつつあります。

    tozawa無農薬のコメ作り

    森里川海のつながりの再興、地域住民と外部者との連携、交流と学習による地元の知恵と技術の再発見など田舎の手作り活動によって農山漁村の持続可能な暮らしや環境が創り出されていく可能性が十分にあります。このことは日本の原風景である豊かな里地里山環境を再創出していくことを意味します。田舎の素朴な知恵や技術にこそESDをすすめるための基本的なあり方が垣間みられるのではないでしょうか。

    tozawa里山整備作業

     
    NPO法人里の自然文化共育研究所(角川里の自然環境学校)
    住所 〒999-6403 山形県最上郡戸沢村大字角川481-1(角川事務局)
    Tel&fax 0233-73-8051
    URL http://www3.ocn.ne.jp/~satoweb/

    出典: 2008年度 EPO東北ESDテキストブック
    東北の『食と暮らし』をかんがえる 地域づくりと 学びあい

    いぐねの学校

    私たち自身が「いぐね」を学びあうことで子どもたちへ伝えたいと熱意が生まれました。

    私たち仙台いぐね研究会は、主に宮城教育大学の学生が中心となり、宮城県名取市にある重要文化財「洞口家住宅」を舞台に2001年より毎年、『いぐねの学校』を7月末に開催しています。

    『いぐねの学校』では半日をかけて、かまどを使った炊飯、ずんだやきなこ作り等、昔のライフスタイルを学校のように時間割を組み、小学生に体験してもらっています。昔のライフスタイルの体験、例えば、薪を使い、苦労して炊飯を行うことで、いかにボタン一つで火がつく現在の生活が便利なものか、また便利さを生むためにどれほど自然に負荷を与えているのかを実感することになります。この実感を通じ、現代のライフスタイルと比較することで、ライフスタイルを見直す力、疑問に持つ力を伝えることを目的としています。

    実際に参加前と参加後のアンケートでは大きな変化が見られ、環境に対して、参加前では「自然を大切にすることは重要」という漠然とした解答がほとんどだったのですが、参加後では「時間や手間がかかっても環境への負荷を少なくすることが大切」という自分の生活に根ざしたもの、具体的な解答に変わっており、これは私たちの趣旨が伝わったのだと認識しています。このことは参加者である小学生だけでなく、『いぐねの学校』を運営している私たち研究生も同様です。

    iguneいぐねの学校全景

    『いぐねの学校』では、大学生が中心となり、広報からプログラム作成、運営まで全てを行っています。「体験できてよかった」等、好評をいただいておりますが、苦労も数多くありました。どうすれば小学生にわかりやすく、飽きずに昔のライフスタイルを体験してもらえるか、プログラム作りでは何度も試行錯誤を繰り返し、いぐねの植物を学んでもらうためにクイズ形式のスタンプラリーを取り入れたり、様々な工夫を行いました。また、名取市の小学校にチラシを配布するときにも、チラシという限られた文面の中でいかに自分たちの活動、趣旨をわかりやすく伝えるかを考え、推敲を何度も行いました。しかし、様々な苦労があったものの苦労の根底にあることは同じだと思います。

    それは私たち自身が『いぐね』を理解していないことです。私たちも、かまどでの炊飯や、草木に関する知識はほとんどなく、講師の方々等から教えていただき、私たちが勉強することから始めました。私たち自身が学習していくにつれて、『いぐね』を通じて環境に対して考えが深まり、小学生に伝えたいという熱意が生まれました。このことが小学生に私たちの趣旨が伝わった要因だと思います。

    igune蒸かまどを使った炊飯

    一方で問題点もあります。体験はあるものの、事前学習、事後学習がないことで考えの深まりが浅いということです。参加体験型のイベントであり、事前、事後学習に時間が取れない中でどのようにして事前学習を行うか、体験後のフォローを行うかが今後の課題だと思います。環境教育と聞きますと難しく、関わりにくいイメージを持たれると思いますが、環境に触れる場、自分のライフスタイルを見直すきっかけを与えることも重要な環境教育ではないでしょうか。

    igune植物の特徴、役割を覚えながらのスタンプラリー

    参加者である子どもたちだけでなく、運営に携わる私たち自身もともに学びあうことがESDをはじめる第一歩だと思います。

    iguneいぐねの学校に参加した子供達

     
    仙台いぐね研究会
    住所 〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉149 宮城教育大学小金澤研究室気付.
    Tel 090-7437-7527
    Fax 022-214-3386

    出典: 2008年度 EPO東北ESDテキストブック
    東北の『食と暮らし』をかんがえる 地域づくりと 学びあい

    EIMY 湯本プロジェクト

    まわそう風のちからで土のちからで
      ~天の恵みで栄える村の挑戦~

    天栄村は天の恵みによって栄えるという村の名前のとおり、自然と人の共生をテーマにした村づくりに取り組んでいます。その第一歩が風力発電でした。

    eimy厳冬の風車

    1996年、村営スキー場に風車をつくろうと足利工業大学牛山教授を招き風力発電導入研究会を組織し、風況調査・環境影響調査や景観シュミレーションを行い、2000年に村営風力発電所を完成させました。出力750kWの風車4基は、標高1,000mの風雪と雷雲に耐え発電を続けており、風の恵みは毎年500万円の新エネルギー導入促進基金の積立と毎年2,000万円の村一般会計への繰出金に結びついています。風車という樹が電気という果実をつけることにより啓発事業経費も確保でき、村民の関心は新エネや省エネ・地球温暖化問題などにも向けられ、村営の風車は小さな村の大きな誇りとなっています。

    2004年、持続可能な地域社会をめざすための「地域再生計画」が国の認定を受け、村は風力・小水力・太陽光・地熱・雪氷熟等の導入促進と、交流人口の増加を図る自然エネルギーの里づくりに着手しました。エネルギーの地産地消であるEIMY (Energy In My Yard)の概念を提唱する東北大学大学院新妻教授の指導のもと、「EIMY 湯本プロジェクト」をスタートさせ、2007年には地中熱交換型ヒートポンプを保育所暖房用として導入しました。これは石油ファンヒーターに比べとても静かでノドに優しく、子供たちは大地からの恵みを存分に受け、元気に遊んでいます。

    eimyホタルの里環境整備作業

    本プロジェクトでは『まわそう風のちからで土のちからで』とういうスローガンのもと、大学と住民の連携により地域資源ガイドブック「湯本の散策」を発行するとともに、ムササビの森・ホタルの里づくり、炭やき体験・木炭発電による交流事業を開催するなど、森や田んぼの恵みを利活用した「風の人」と「地の人」との交流による地域再生が進められています。

    eimy帰ってきたムササビ

     
    天栄村 産業振興課 商工観光クループ
    住所 〒962-0592 福島県岩瀬郡天栄村大字下松本字原畑78
    Tel 0248-82-2117
    Fax 0248-82-2718
    URL http://www.vill.tenei.fukushima.jp/

    出典: 2008年度 EPO東北ESDテキストブック
    東北の『食と暮らし』をかんがえる 地域づくりと 学びあい

    ふゆみずたんぼプロジェクト

    大崎市田尻の蕪栗沼は、伊豆沼・内沼とともに日本有数のマガンの越冬地として知られ、渡り鳥の楽園となっています。

    一方で全回的な湿地の減少によって年間最大10万羽を超えるマガンが集中し、ねぐらや休み場の分散が急務となり、冬期間使用しない沼周辺の水田に水を張ることで分散化を図ることが必要となりました。

    2003年から冬の田んぼに水を張る「ふゆみずたんば」の実証試験を地域の農家10戸、20haで地元の大学、試験研究機関、地元NPOなどとの連携により「ふゆみずたんぼプロジェクト」を組織して、栽培技術をどう確立するか、水を張ることでほ場の変化や横浸透など周辺の田んぼへの影響はどうなるか、土壌の調査・田んぼの生きもの調査など専門的に調査・研究事業を始めました。

    ふゆみずたんぼは栽培期間中、農薬・化学肥料不使用で栽培する自然共生農業の実践によって農村地域全体の自然環境が向上することを目指すものです。

    tajiriふゆみずたんぼ

    tajiriえさ場となる周辺水田

    水田の多様な生態系を活かした安全・安心な米づくりの農法を確立し、豊かな自然環境の保全という社会的関心の高まりを背景として、ふゆみずたんぼ米づくりに取り組むことで、人と自然との共生を図り、消費者が求めるものを生産者が喜びを感じて生産するシステムをつくることにもつながります。

    また、水田の多様な生物を最大限利用することでイトミミズやクモ、カエル、有益昆虫や両生類の生息数を栽培期間中、安定的に維持することで病害虫防除にも効果的です。ラムサール条約湿地である蕪栗沼とふゆみずたんぼを実践している周辺水田をセット教材にして、地元NPOとの協働により小中学生を対象とした環境教育も実践しており、生態系の保全など生きものを育む、ふゆみずたんぼを取り組むことで豊かな農村の維持と持続可能な地域づくりを目指すことにつながります。

    大崎市田尻総合支所産業建設課田尻RCE
    住所 〒989-4308 宮城県大崎市田尻沼部字富岡183-3
    Tel 0229-39-1115
    Fax 0229-39-3100

    出典: 2008年度 EPO東北ESDテキストブック
    東北の『食と暮らし』をかんがえる 地域づくりと 学びあい

    MOTTAINAIプロジェクト

    MOTTAINAIプロジェクトで広がる高校生のバイオマス研究

    山形県南部は置賜地域と呼ばれ、米沢市など3市5町からなっています。本校は、そのほ ぼ中央にある川西町に位置し、本校3学科、分校1学科に361名が学んでいます。

    3年前に山形県置賜総合支庁や食品加工業者、県畜産試験場、畜産農家と本校で結成 された「置賜MOTTAINAI研究会」から委託を受けたことがきっかけとなり、今年度は、生物生産料3年の畜産選択者のうち男子5名が中心になって研究を進めてきました。

    okitamaワイン搾りかす回収

    ①食品加工残渣、特にワインの搾りかすやジュースのかすをリサイクル飼料(エコフィー ド)化する研究、②このエコフィ-ドを鶏や豚など家畜に給与した場合の効果を検証する研究、③エコフィードを地域の畜産農家に提供するステーション化に関する研究。また、以上の研究を通して持続可能な地域循環型社会の創出もめざしました。

    okitama飼料栄養価の比較

    今年度は、特に給与効果とステーション化の点で成果をあげることができました。原材 料は、この地域で年間約400トン廃棄されているウインの搾りかすに焦点をしぼり、これ に同じ食品残渣の豆腐かすと米ぬかを水分調整と成分補強のため加え、栄養成分が豊富 な乳酸発酵飼料を完成させました。、廃棄されていた残渣約4トンを飼料としてリサイク ルしたことによって、投棄によるメタン発生量を抑制し、C02に換算した削減量は14トン を超すとの試算もあり、この研究は食品産業や畜産農家など多くの関係者から注目を浴 びています。

    バイオマス研究を、持続可能な農業や社会の実現のため役立てていきたいと思います。

    2008年10月「エコ杯やまがた大賞受賞」

    2008年12月「日本の環境を守る若武者育成塾最終発表会最優秀賞受賞」

    全回大会2009-地域循環賞-受賞

    okitamaエコフィード製造

     
    山形県立置賜農業高等学校
    住所 〒999-0121 山形県東置賜郡郡川西町大字上小松3723
    Tel 0238-42-2101
    Fax 0238-42-2103
    URL http://www.okitama-ah.ed.jp

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    森と風のがっこう

    それぞれの大好きを見つけよう!

    morikaze森と風の学校

    標高700mの山懐にあるわずか11世帯の集落に、森と風のがっこうが開校したのは2001年のこと。山村に根ざし、伝統的なその土地の生活にまなび、これからの時代の持続可能性のあり方を考え実践するには、地域の人々の記憶の中心にある木造の廃校舎はまさにふさわしい場所でした。開校から7年が経過した現在、常駐スタッフは、私を含めて5名。同じ集落の中には、カフェのケーキづくりを一手に担うお母さんや、スローツアーのガイド役として活躍する近所の方々も居ます。年間の来訪者は7,000人ほどです。

    「もったいない、ありがたい、おかげさま」を合言葉に、自然エネルギーを取り入れた循環型のライフスタイルを、身の丈にあったサイズで、子どももおとなも体験を通して楽しみながら学び合う多様な活動を進めて来ました。

    この7年の間には、太陽光パネルや風力発電機はもちろん、コンポストトイレ、空き缶風呂、バイオガス装置、排水浄化をはじめ、環境共生建築カフェや、森のキッチンなど、廃材やリサイクル品を活用しながら、様々な設備をここに関わる多様な人々とともに創り出してきました。パーマカルチャーの考え方を基に、いのちのつながりをデザインしていくプロセスを大切にして活動を続けてきました。これらの考え方はすべて、ここで年間を通して開催する環境教育プログラムに反映されています。子ともたちを対象に、春と夏に開催する「くずまき自然エネルギースクール」には、全国から参加する子どもたちが集まってきます。

    morikazeくずまき自然エネルギースクールでの作業

    今、一番力を入れているプロジェクトは、エコキャビン作りです。自然エネルギーの力だけを100%活かし、土壁断熱を取り入れた宿泊棟を今秋までに完成させるのです。知識だけではわからない。でもやってみればわかる。そんなエコロジカルな暮らし方を実践を通して提案する、そんなオルタナティブな学び合いをこれからも深めていきたいと思います。

    NPO法人岩手子ども環境研究所 (森と風のがっこう)
    住所 〒028-5403 岩手県岩手郡葛巻町江刈42番地割17番地
    Tel & Fax 0195-66-0646
    URL http://www5d.biglobe.ne.jp/~morikaze

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    秋田杉の木製ダムでCO2ダイエット

    木質土木構造物研究会

    木質土木構造物研究会は、秋田県能代市を中心とした米代川流域エリアで進めている文部科学省・都市エリア産学宮連携促進事業において、企業や大学、行政のメンバーで組織した団体であり、秋田県の豊富な森林資源である秋田スギを利用して、景観や環境面で優れた地球と人にやさしい木製の橋や治山ダムなどの土木構造物の開発を産学官の協働で行い、これらの実用化の提案を行っています。

    mokusitu工事の様子

    森林は太陽の光を浴び、空気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して生長します。したがって、森林から生み出される木材は、鉄やセメントのように材料を製造する際のエネルギーを必要とせず、温暖化ガスも排出しません。また、木材を構造物として使うことで、吸収したC02を炭素(C)として長年固定することができます。さらに、木は伐って利用しても、新たに植えることでC02の削減に貢献すると同時に、木材を再生産することができます。

    橋やダムなどの土木構造物にはコンクリートや鉄が使われることが多いですが、木質土木構造物研究会では森林が吸収した温暖化ガスを「炭素の缶詰」として長年蓄えておくことができる木製の橋や治山ダムの開発と普及に取り組んでいます。近年、秋田県のスギ林は、間伐による手入れが必要な時期になっていますが、間伐された木材の使い道を考えることも必要です。C02を吸収する森林を育てるためにも適切な手入れをしながら木材をどんどん使っていく必要があります。

    土木分野での木材利用は工事の規模などを考えれば大量の使用量を期待できますが、技術開発や実用化を進めることは簡単ではありません。大学だけでは成し遂げられない大きなテーマですが、企業や行政との連携で組織した研究会のメンバーと協働で研究開発や実用化を進めることにやりがいを感じています。

    2009年2月 ストップ温暖化「一村一品」大作戦全国大会2009特別賞 -木づかい土木賞-を受賞

    mokusitu完成した秋田杉を使った木製ダム


    秋田県立大学 木材高度加工研究所
    住所 〒016-0876 秋田県能代市字海詠坂11-1
    Tel & Fax 0185-52-6900
    URL http://www.iwt.akita-pu.ac.jp/

     
    財団法人 秋田県木材加工推進機構
    住所 〒016-0876 秋田県能代市字海詠坂11-1
    Tel 0185-52-7000
    Fax 0185-52-7002
    URL http://www.mokusui.jp

    出典: 2008年度 EPO東北ESDテキストブック
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    菜の花 横浜プロジェクト

    NPO法人菜の花トラストin横浜町

    NPO法人菜の花トラスト in 横浜町は、平成14年に発足した「横浜町の菜の花を守り育てる」ことを目的に活動してきた市民運動が収益活動にしていくため平成20年12月25日に法人化し新たな出発をした組織です。

    菜の花を作付している農家の収入を如何に確保するか。「従来の補助金が上乗せされた金額が保証されるなら菜の花を作付したい」という農家が多いことを確認し、地域産業として定着させるには、立派な菜種栽培が出来る農家が元気なうちに次世代に引き継ぐことが必要です。横浜町の農家にとっても菜種は、じゃがいもとの輪作のための換金作物として重要であることを農家との話し合いの中で、強く感じました。そして横浜町は昭和30年代からある「菜の花」を活用し町おこしを行い、全回に知られてきたことを考えると「菜の花」無くして活性化は望めないと感じています。

    nanohanaプロジェクトに参加された皆さん

    活動としては、子どもたちと一緒に行う「休耕地を菜の花畑に大変身プロジェクト」地域のお年寄りと協力して行うJR大湊線の町内の駅構内に菜の花移植作業、全回の会員の会費を元に耕作放棄地に菜の花を作付ける事業など、年間を通し大忙しです。平成19年3月より本格的に菜種油の製造・販売に取り組み、主に町内の「道の駅よこはま・菜の花プラザ」で販売を開始しました。販売に当たり、菜種油製造販売としては後発だったため「どこで差をつけるか」が大きな課題でした。十分な資金もない中での製品開発は手作業ばかり。ところが、そんな中から生まれたのが、オリーブオイルに負けない国産菜種油「御なたね油」でした。天日干し・非焙煎・一番搾りの上澄みだけを精製。過熱も一度だけ。パンにつけて食べられるという画期的な油ができたのです。食の安心安全が追い風にもなり、本物志向、健康志向の方々からご支持いただいています。日本の原風景を守ることからはじめた運動は思わぬ食ブームを起こし始めています。

    nanohana菜の花の収穫作業

    NPO法人菜の花トラスト in 横浜町 事務局
    住所 〒039-4134 青森県上北郡横浜町字林の脇79-12
    Tel & Fax 0175-78-2011
    URL http://nanohana-trust.com

    出典: 2008年度 EPO東北ESDテキストブック
    東北の『食と暮らし』をかんがえる 地域づくりと 学びあい